皆さんこんにちは、アイスです。
この記事は『君の名は。』について考察しています。
考察していることは
・『君の名は。』はさらなる1200年後へ向かう1つの物語説
・三葉の父・俊樹の「お前は誰だ?」という発言
です。
もし、人の考察を読みたいという人はぜひ見ていってください。
あくまで妄想の域を出ないということをあらかじめご了承ください。
また、『君の名は。』本編と外伝小説『AnotherSide:Earthbound』のネタバレを含んでいます。
あらかじめご了承ください。
『君の名は。』-考察
三葉と二葉の名前の由来について
三葉と二葉の名前の由来について考察です。
三葉の名前の由来ですが、すでに新海誠監督が過去にX(旧Twitter)で発言しているみたいです。
pixiv百科事典にて、水の女神である弥都波能売神(ミヅハノメノカミ)から取ったとありました。
なので、余談程度で楽しんでもらえると嬉しいです。
三葉の名前ですが、クローバー(シロツメクサ)からもインスピレーションを受けたのかなと思いました。
その理由がクローバーの花言葉です。
まずクローバーには「幸運・復讐・約束・私を思い出して」といった意味があります。
「私を思い出して」という言葉から、宮水家が体験してきた入れ替わり後、成長と共に相手の記憶が薄れてしまうこととつなげることができます。
また、それぞれ作中で出てきた宮水家の女性の名前は「一葉、二葉、三葉、四葉」と、どれもクローバーの種類で分類できることから、宮水家の人間はクローバーからアイディアを受けている可能性があります。
そして、三つ葉のクローバーの花言葉は「愛・希望・私を忘れないで」です。
作中でも瀧は三葉へ「大事な人、忘れたくない人、忘れちゃだめな人」と発言していることから、花言葉へつなげることができます。
次に二葉の名前の由来です。
『君の名は。』外伝小説「アナザーサイド」にて、母・二葉と父・俊樹の出会いについても描かれていました。
二葉は俊樹を見た瞬間に、「この人と結婚するかもしれない」というシンパシーを感じています。
二つ葉のクローバーの花言葉は「素敵な出会い・平和」です。
まさしく、二葉と俊樹の出会いは二つ葉のクローバーの花言葉につながります。
これらのことから、三葉や二葉はクローバーからもインスピレーションを受けたのかなと考えました。
『君の名は。』はさらなる1200年後へ向かう1つの物語説
『君の名は。』はさらなる1200年後へ向かう1つの物語なんじゃないかと個人的に思いました。
三葉(瀧)は「宮水の人たちのその夢って、全部今日のためにあったのかもしれない。」
このようなことを言っています。
※「その夢」とは入れ替わりのことです。
つまり「今までの出来事はティアマト彗星から町を救うために結びついていた」ということです。(この辺は外伝小説「アナザーサイド」で解像度が上がります)
先祖代々、ティアマト彗星から町を救うという運命の元に生きていたのです。
二葉と俊樹が結婚したのも、二葉が亡くなってしまったのも、全部ティアマト彗星から町を救うためでした。
そして、ティアマト彗星は1200年周期で地球にやってきており、映画では2回、糸守町に彗星が落下しています。
そうすると、三葉と瀧が出会ってからさらに1200年後にも彗星が落下する可能性があると考えられませんか?
もしこの過程が正しいと考えると、三葉と瀧の物語は更なる1200年後の彗星落下に備えた物語だと考えることができます。
このことから、『君の名は。』は「1200年後に向けた1つの物語だったのかな~」と解釈して、1人でしみじみしていました。
三葉の父・俊樹の「お前は誰だ?」という発言
次は父親の「俊樹」の発言についてです。
三葉(中身は瀧)に向かって、「お前は誰だ?」という発言した時は、見ていて違和感を覚えました。
普通だったらそんなことは言わずに、「お前大丈夫か?」みたいなニュアンスで声を掛けると思います。
まるで入れ替わりを体験していたかのような発言でした。
登場人物たちの中で三葉(瀧)への違和感に対して「あんた、夢を見ているね」「お前は誰だ?」と入れ替わりを示唆している発言をしたのは宮水家の人間のみです。
そして先述した通り、宮水家は先祖代々、見ず知らずの誰かと入れ替わっていた時期があったと映画で明かされています。
このことから、言及がないだけで俊樹は二葉と入れ替わっていた、あるいは二葉から入れ替わりについて話を聞いていたということも考えられます。
(外伝小説「アナザーサイド」にて、入れ替わりを示唆していると思われる描写はありました)
そして、入れ替わりによる記憶は、時間が経つごとに不鮮明になっていくと一葉から説明があります。
このことから、俊樹も同じように二葉と入れ替わりを体験しますが、記憶はどんどん薄れていきやがて忘れてしまった。
だけど、本能的に覚えているため、三葉から感じ取った違和感から本能で「お前は誰だ?」と聞いた。
なんていう妄想も出来ます。
個人的に、俊樹の「お前は誰だ?」という発言に違和感があったので、簡単な考察をしました。
余談:お互いを認識して会えたのは1度きり
余談というほどでもないのですが、皆さんは気づきましたか?
実は三葉と瀧がお互いを認識して出会うことはできたのは1度きりだということを。
作中で2人が出会おうとした回数は全部で4回。
最初、三葉が瀧に会いに行きましたが、入れ替わりは3年の時間軸でズレているので瀧は分からず。
次に瀧が会いに行きますが、三葉は彗星災害によって亡くなった後でした。
そして3回目、かたわれどきで初めて2人はお互いを覚えているまま会うことが出来ます。
ですが、社会人となり再会するときは「ずっと誰かを探している」という”誰か”の確証が得られないまま出会いました。
つまり、お互いが名前も顔も認識したまま出会えたのは1回だけなのです。
そして、その出会いは時空を超えた出会いであり、まさしくこの映画の象徴ともいえる「結び」を体現した出会いでした。
このように考えると、かたわれどきの2人の出会いは、とても神秘的でエモいのです。
『君の名は。』-まとめ
この記事では『君の名は。』の
・『君の名は。』はさらなる1200年後へ向かう1つの物語説
・三葉の父・俊樹の「お前は誰だ?」という発言
について考察しました。
改めて、私なりの解釈であり、妄想の域を出ないということをご了承ください。
時間軸の話も出てくるので最初はややこしいと思ってしまいますが、1つずつ紐解いていくと、そこには計算されたストーリーがありました。
この考察を見て、少しでも皆さんの『君の名は。』への解釈が広がったら嬉しいです。
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