『葬送のフリーレン』の8つの魅力と【原作とアニメを一緒に見た方が良い理由】を紹介

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(2期の放送が2026年1月に決まりましたね!!!)

この記事では、私が考える『葬送のフリーレン』の魅力を紹介しています。

『葬送のフリーレン』の魅力が気になっていたら、ぜひ見てください。

個人的な意見であるということをあらかじめご了承ください。

一部、物語のネタバレがあります。

それではいきましょう。

『葬送のフリーレン』-あらすじ

勇者パーティ・「勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレン」は魔王を倒すことに成功した。

フリーレンは千年以上を生きるエルフである。

王都に帰還後、50年後に再び4人で「エーラ流星」を見ることを約束し、フリーレンは1人旅に。

約束の日、50年前と姿が変わらないフリーレンの前に現れたのは、老いた仲間たち。

「エーラ流星」を見た後、ヒンメルは寿命で亡くなってしまった。

フリーレンはその時、「なんでもっと知ろうとしなかったんだろう」と後悔。

そして、フリーレンは人間を知る旅をし、様々な人と出会っていく。

『葬送のフリーレン』は、フリーレンが人間を知る物語です。

『葬送のフリーレン』-登場人物

最初に登場人物です。

簡単に紹介します

勇者パーティー

  • ヒンメル…ナルシストでお人好し、困っている人がいたら必ず手を差し伸べる
  • ハイター…僧侶だがお酒が好きすぎて冒険で使い物にならない時があった
  • アイゼン…ドワーフ種の屈強な戦士でダイヤモンドを素手で潰せる
  • フリーレン…エルフの魔法使いでヒンメルと出会い、魔王を倒す旅に参加した

フリーレン一行

  • フリーレン…エルフの魔法使いでヒンメルの死後、人間を知るため旅に出た
  • フェルン…戦争孤児で自殺寸前のところをハイターに救われた
  • シュタルク…アイゼンの弟子でアイゼン以上のポテンシャルを秘めている
  • ザイン…大人のお姉さんやお酒が大好きな僧侶

大魔法使い

  • フランメ…人間でフリーレンの師匠、人類魔法の開祖にまで上り詰めた
  • ゼーリエ…エルフでフランメの師匠、ほぼすべての魔法を習得している

『葬送のフリーレン』-8つの魅力

斬新な設定

まず1つ目は斬新な設定です。

『葬送のフリーレン』の物語は、勇者が魔王を倒した後の世界が舞台です。

勇者パーティーが魔王を倒した後、王都に戻ってパーティーを開催するところから始まります。

今までのファンタジーアニメや漫画の場合、主人公が冒険しながら強くなって、ラスボスを倒して終わるのが主流です。

ですが、『葬送のフリーレン』は魔王を倒した世界が舞台となっています。

いわば、後日談的な物語なんです。

ポケモンで言うと、殿堂入り後に相棒のポケモン1匹を手持ちにして、冒険を始めた町から新しく冒険を始める感じでしょうか。

終わりから始まるという、独特な始まり方だったために、魅力的だと感じた人も多いのではないでしょうか。

温かい登場人物たち

登場人物が温かいのも『葬送のフリーレン』の魅力です。

登場人物たちの温かいエピソードとして、例えば

  • 勇者ヒンメルはエルフがゆえに長命のフリーレンが、未来で一人ぼっちならないように銅像を建てた
  • 勇者パーティのハイターとアイゼンも、フリーレンが一人にならないようにフェルンとシュタルクを旅に同行させた

こんな風に、フリーレンを思った優しさがあります。

フリーレン一行の冒険でも、何気ないやりとりから垣間見える温かさがあって、心が温まります。

例としてもう一人紹介したいのはシュタルクの兄、「シュトルツ」という人物です。

私も不器用だからわかる。馬鹿だよね。想いっていうのは言葉にしないと伝わらないのに。

葬送のフリーレン:フリーレン

誕生日にプレゼントをもらったことがないシュタルクは家族から大事にされていないと思っており、故郷が魔物に襲われたときも唯一優しくしてくれたシュトルツを見捨てて逃げてきたことから「逃げてばかりの失敗作」と自分を卑下していました。

そんなシュタルクの誕生日当日、巨大ハンバーグを作って祝おうとするフリーレンは、勇者一行の冒険でアイゼンから教えてもらった「ハンバーグを作る理由」を伝えます。

「精一杯頑張った戦士を労うための贈り物だ。」
「頑張った者は皆戦士だ。」

葬送のフリーレン:アイゼン

シュトルツが誕生日であるシュタルクのためにハンバーグを作るシーンがあるのですが、なんと「なぜハンバーグを作っているのか」伝えていないんですよね。

おそらくシュトルツはこのハンバーグを通して「シュタルク、、頑張ったな」と言いたいんじゃないでしょうか。

言葉で伝えるのではなく、わざわざハンバーグを作るっていうのが不器用ですが、本当にシュタルクを愛していたことが伝わってくるんですよね。

シュタルクが「兄やアイゼンから愛されていた」ことが分かったと同時に、魔物の襲来からも「逃げた」のではなくシュトルツの優しさによって「逃がされた」のだと理解できたわけです。

この後のシュタルクの表情や噛み締めるような「ああ…」がまた良いんですよね…。

兄との思い出を大事に胸にしまっているような感じがたまらんのです。

こうした、フリーレンを中心に広がる登場人物の優しい温かさが垣間見えるところも『葬送のフリーレン』の魅力となっています。

落ち着いてかつ温かく感動する世界観

落ち着いた世界観でありながら、ときどき垣間見える温かさと切なさも魅力の1つです。

『葬送のフリーレン』は、基本的にゆったりと穏やかに見ていられます。

物語の進みが淡々としていたり、主人公のフリーレンに至っては感情の起伏が無いに等しいのです。

ですが、人の温かさや優しさ、少し悲しくなる切なさが混ざり合っています。

普段は淡々としているからこそ、ふいに出てくる温かさと切なさに感動するのです。

フリーレンを中心として静かに哀愁漂う物語が描かれていますが、物語のキーポイントでは私たちを感動させてくれます。

ゆったりと穏やかに始まるため、全体を通して感情の揺さぶりが穏やかですが、肝心なところで感動や温かさを感じられるのも、魅力の1つなのです。

記憶をたどる物語

フリーレンが人間を知る旅を通してヒンメルたちの記憶を思い出しますが、その記憶が彼女の支えになっていることが分かります。

フリーレンはある意味自分たちと似ていると考えていて、思い出や記憶が今の自分を支えてくれることって結構あると思うんです。

記憶や思い出はその人のルーツになる尊いものです。

心の拠り所になる温かいものでもありますが、戻りたいと願っても戻ることはできない儚く切ないものでもあります。

フリーレンは10年の冒険を「人生の百分の一にも満たない」と総括していますが、人間を知ろうとヒンメルの生きた痕跡を辿って旅をしていることから、あの冒険は彼女のルーツになっていますよね。

旅の最中にフリーレンたちが記憶をたどって秘められた想いや優しさに気付いていくところに温かさを感じますが、同時にもう戻れない過去の出来事でもあるため、戻ることのできない寂しさや儚さという点から感情移入してしまいます。

記憶をたどって秘められた優しさに気付き、その変化は些細で静かでありながらも感情を知っていくフリーレンにはどこか哀愁を感じます。

この哀愁こそが、私たちの琴線に触れて「葬送のフリーレン」という作品の深みにハマってしまうのだと思います。

ヒンメルという男の存在

作中でたびたび登場する勇者ヒンメルの存在も、『葬送のフリーレン』の魅力の1つだと思います。

ヒンメルは主にフリーレンたちの回想で登場します。

このヒンメルという人間が、外見も中身もとてもイケメンで好感度あがりまくりです。

イケメンですがナルシスト、一見残念そうに見えますが優しい心の持ち主で、その生き様は元旅仲間のその後に影響を与えるほどです。

ヒンメルの死後、元勇者パーティのメンバーたちは「ヒンメルならそうした」という理由で、進んで人助けをやるようになっています。

それは例に漏れず、フリーレンもそうです。

ヒンメルの言葉がフリーレンの行動の指針になっていて、その様子はヒンメルが彼女の心で生き続けていると言っても過言ではないくらいです。

ヒンメルとフリーレン、2人の尊い関係性に感動させられます。

このことから、回想があるたびに好感度が上がっていくヒンメルがいるのも魅力の1つなのです。

たった10年の短い冒険

勝手な解釈ですが、フリーレンはヒンメルが死ぬまで「ともに過ごす時間」に時間以上の価値が分からなかったのだと思います。

長命種だからこそ、10年の冒険も時間の長さで重要度を測ってしまう。

特に印象的なのはこのセリフです。

みんなとの冒険だって私の人生の百分の一にも満たない。

葬送のフリーレン:フリーレン

ゼーリエがエルフの寿命は永遠に近いと言っていることから、エルフが何千年も生きると仮定したとき、フリーレンにとって10年やそこらは人間換算で考えると日単位や月単位に近いのかもしれません。

そんな中で共同生活をするとなっても、フリーレンにとってその生活は一瞬で過ぎ去る些細な事なんですよね。

なので「人間なんて短い命なんだから知っても無駄じゃん」と淡白な価値観を持っていました。

それがヒンメルの死をきっかけに涙を流し、涙を流した理由を知るために「人間を知る旅」に出ます。

長命種ゆえの価値観を覆しているからこそ、莫大なページの中にあるたった数行の記憶がフリーレンにとってはかけがえのないものであったのだと納得させられます。

人間を知る旅がゆくゆくはヒンメルの軌跡をたどる旅になるのも美しいです。

フリーレンにとっての時間とはただ浪費するものでしたが、過ごした時間の中で感じた「何か」をヒンメルたちの記憶を辿って見つけようとする姿に感動があるのです。

アニメ第1期OP曲「勇者」がスルメのような存在

YOASOBIさんのop曲「勇者」も、『葬送のフリーレン』の魅力の1つです。

「勇者」は、フリーレンの冒険や感情を、そのまま歌詞にしています。

物語で明らかになっていくヒンメルたちへの思いが込められていて、アニメが進むごとに「あ~この歌詞はこんなことを言っていたのか!」という風に、意味が明らかになっていきます。

op曲「勇者」はまさしく、噛めば噛むほど味が出るスルメなのです。

アニメとセットで楽しめるopも魅力に繋がっていると思っています。

原作とアニメを一緒に見ると感動が何倍にもなる

原作とアニメを一緒に見ると感動が何倍にもなるのも魅力の1つです。

アニメにおける改変シーンは些細なもので、ふとすると気付かないようなシーンもあるのですが、その1つ1つが原作を補完しています。

その演出はとてもすごく、仮にアニメの基礎となる漫画版『葬送のフリーレン』を1とすると、アニメ版は『葬送のフリーレン』という作品を、2にも10にもしてくれるような演出があるのです。

こう見ると、「じゃあアニメだけ見ればいいのでは?」という考えも出てくると思います。

ですが、決してそういうわけではありません。

なぜなら、原作の1を知らないと、アニメを見て2や10となる感想や魅力を体験できないからです。

原作を読んでいるからこそ分かるテーマ性やシーンの意味、そこにアニメ演出という改変を加えることによって、『葬送のフリーレン』という作品の魅力は何倍にも高まります。

ではここからは、なぜ原作とアニメを一緒に見た方が良いのか、私の好きな2つのシーンと共に書いていこうと思います。

原作とアニメを一緒に見た方が良い理由

私の好きな2つのシーンと共に書いていきます。

アニメ2話「別に魔法じゃなくたって…」

アニメ2話のワンシーンです。

原作だと3話「蒼月草」に該当します。

場面は、蒼月草という花を見つけるために、シードラットというリスのような動物を追いかけるシーンです。

蒼月草とは、勇者ヒンメルの故郷の花。

このシーン、原作では普通に追いかけるのですが、アニメ版は少し違うのです。

アニメ版だと、足跡を光らせる魔法を使って追いかけています。

そして、その光というのもヒンメルと同じ青色です。

本作のテーマは、フリーレンがヒンメルと歩んだ旅の軌跡を再び辿ること。

そういったテーマ性が、ヒンメルとの思い出が込められた蒼月草を見つける過程に込められていることが伝わってきます。

このように、原作を見ているからこそ分かるテーマ性を、2にも10にも視覚的に深堀りできる改変があるのが、アニメ版『葬送のフリーレン』であり、作品の魅力を引き立てています。

アニメ25話「致命的な隙」

2つ目は25話のワンシーン。

フリーレンが自分の複製体と戦っているときのゼーリエとの回想シーンです。

漫画だと、53話「人間の時代」です。

ゼーリエのフランメへの想い

場面は、ゼーリエとフリーレンが森の中を歩きながら亡くなったフランメの話をしているところ。

漫画版はゼーリエと幼少期のフランメの回想シーンがコマとして描かれています。

アニメ版だとまた少し違う描写がされていて、まるで幼少フランメもその場にいるように重ねて描かれているのです。

このような描写によって、ゼーリエはフランメとの思い出を、まるで昨日のことのように思い出せることが見て取れます。

ゼーリエが実はとても弟子想いであることにつながってくる演出です。

ですが、こういった演出はゼーリエが弟子想いであることが分からないと気付きにくい表現だと思います。

だからこそ、原作を見ていると、ここでゼーリエがどんなことを考えているのか、どんな心境なのか解釈できるのです。

これは原作を見ていたからこそ分かる発見ですし、アニメを見ているだけだと気にも留めないカットでもあります。

このようなワンシーンだけで登場人物の想いを視覚的に表現しており、間接的にキャラクターの想いに心打たれるシーンとなっていました。

このようなことから、原作とアニメを一緒に見ると『葬送のフリーレン』という作品に厚みが生まれ、様々な解釈ができ、強く心打たれて感動や魅力が何倍にも膨れ上がるのです。

こちらの記事では25話で描かれたフランメについても考察しています。

「葬送のフリーレン ~The Memory of Flowers~」

アニメを見ていると、「その世界観を味わいたい」と思うことがありませんか?

フリーレンの物語は独特な世界観に引き込まれますよね。

現在、「葬送のフリーレン」の世界を楽しむことのできる花の定期便「葬送のフリーレン ~The Memory of Flowers~」が開始されています。

普段から花を買っていなくても「葬送のフリーレン」が好きならば、その世界観を味わうことができます。

アニメ「葬送のフリーレン」花の定期便

「葬送のフリーレン ~The Memory of Flowers~」の特徴

  • 花の登場シーンが分かる場面写カード付き
  • 全12回購入された方への継続特典がある

配送サイクルは月1回、期間は2024年7月から2025年6月までの全12回となっています。

料金は税込みで2,980円、送料は600円(北海道1,300円)です。

どんな花が届くのか

初回の花束はエピソード「花畑を出す魔法」インスパイアされた美しい花です。

その他のラインナップ予定(一部抜粋)

  • ヒンメルとの別れ ~人間を知る旅の始まり~
  • シュタルクと蛇
  • ゼーリエの最終試験勇者の剣 ~偽物~
  • フランメとの別れ ~遺言~
  • 蒼月草

私が特に気になるのは「蒼月草」と「フランメとの別れ 〜遺言〜」です。

皆さんも好きなエピソード共に花を楽しんでくださいね。

『葬送のフリーレン』-まとめ

最後まで見ていただきありがとうございます。

今回は私の考える『葬送のフリーレン』の魅力を紹介しました。

魅力が少しでも伝わっていたら嬉しいです。

まだまだフリーレンの冒険に目が離せません。

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