神アニメ『響け!ユーフォニアム』が面白い【感想】ネタバレありです

第3期の放送で再び大注目を浴びている『響け!ユーフォニアム』。

放送に合わせて1期から見始めた人、見ようか悩んでいる人もいると思います。

この記事では、アニメ『響け!ユーフォニアム』の感想と印象的だったことを紹介しています。

・『響け!ユーフォニアム』の名前は知っているけど、まだ見たことが無い
・他の人の感想を知りたい

という人はぜひ見ていってください。

『響け!ユーフォニアム』はこんな人におすすめ

・吹奏楽がテーマのアニメを見たい人
・部活動に打ち込む青春物語を見たい人
・あの頃の懐かしい気持ちを思い出したい人

登場人物

簡単に登場人物を紹介します。

黄前久美子(おうまえ くみこ)

CV:黒沢ともよ

本作の主人公。ユーフォニアム担当で、思ったことが口に出てしまう性格。

加藤葉月(かとう はづき)

CV:朝井彩加

ムードメーカー的な存在。チューバ担当で、中学まではテニス部に所属していた。

川島緑輝(かわしま さふぁいあ)

CV:豊田萌絵

中学は吹奏楽の強豪校に通っていた。コントラバス担当で、本番でも自分の実力を出せる。

高坂麗奈(こうさか れいな)

CV:安済知佳

久美子と同じ中学出身。トランペット担当で、特別になろうと努力している。

田中あすか(たなか あすか)

CV:寿美菜子

吹奏楽部で副部長を務める3年生でユーフォニアム担当。何でも出来て、周りから特別視されている。

小笠原晴香(おがさわら はるか)

CV:早見沙織

吹奏楽部の部長を務める3年生でバリントンサックス担当。責任感が強く、部長を断ることが出来なかった。

中世古香織(なかせこ かおり)

CV:茅原実里

後輩たちから慕われている3年生。トランペット担当で、部内でも屈指の演奏技術を持っている。

吉川優子(よしかわ ゆうこ)

CV:山岡ゆり

香織を慕っている2年生でトランペット担当。物怖じしないで、思ったことはズバズバ言える性格の持ち主。

中川夏紀(なかがわ なつき)

CV:藤村鼓乃美

高校生から吹奏楽を始めた2年生。ユーフォニアム担当で、後輩や先輩を思いやれる優しい心の持ち主。

鎧塚みぞれ(よろいづか みぞれ)

CV:種﨑敦美

無口な性格の2年生オーボエ担当で、いつも朝早くから練習している。

傘木希美(かさき のぞみ)

CV:東山奈央

活発で元気な2年生でフルート担当。1年生の頃に一度、部活を辞めている。

『響け!ユーフォニアム』を見た感想

一部ネタバレを含んでいます。あらかじめご了承ください。

声優さんの演技や作画がすごい

声優さんの演技や作画がひたすらすごかったです。

特に最終話付近の久美子とあすか先輩の掛け合いなんて、「これって演技?」と思うくらいのめり込んでしまいました。

話し方(?)がその辺にいる高校生みたいでとてもリアル。

作画も良くて、スカートのなびき具合が可愛かったり、涙の流れ方がとても美しいです。

後述しますが、演奏シーンにもかなり力が入れられていて、臨場感も感じられます。

演奏シーンが良い

次に演奏シーンです。

まず、指の動きがなめらかだったり、楽器の金属感がリアルです。

演奏シーンだからといって回想を挟むことなく、ひたすら演奏シーンを描いているため、臨場感が満載です。

譜面にメッセージが書かれていたり写真を貼っているところとか、細かいところまで作り込まれていて、さすが京都アニメーションでした。

メインじゃない登場人物たちの演奏シーンも丁寧に描かれているのも印象的です。

あと、わたしは吹奏楽部じゃないんですけど、演奏前の舞台裏のソワソワ感やいざステージに立った時の照明の具合とか熱気が「リアルでこんな感じなんだろうな」っていうのが伝わってきて、思わず緊張で手が震えました。

また、最初の合奏はあえてレベルを抑えて演奏し、話数が進むにつれて合奏の演奏レベルを上げていくことで、部員の成長を表現しているのが良かったです。

そして、何より音色が綺麗です。

アニメオリジナルの劇中曲「三日月の舞」のトランペットの響き具合や、オーボエのソロの音色が本当にきれいで鳥肌が立ちました。

とにかく演奏シーンになると、目と耳が画面に引き込まれます。

リアルな人間関係

次にリアルな人間関係や人間味が描かれていて、中学高校時代を思い出して胸が締め付けられました。

「特別になりたい人、断り切れず部長になってしまった先輩、やる気の問題で起こった上の学年と下の学年の衝突、後輩に最後の大舞台を奪われた先輩、周りに特別視されすぎているただの高校生」

どれも吹奏楽部に限らず「めちゃくちゃあるあるじゃないか!」と、勝手に共感していました。

なんでこんなにも、青春めいた高校生の心情を描くのが上手なのでしょうか。

本当にすごい。

特に「後輩に最後の大舞台を奪われた先輩」には共感しまして、私も部活で同じ境遇になったことがあったため、見事にあの頃の古傷が痛みました。

『響け!ユーフォニアム』を見て印象に残ったこと

ここからは印象に残ったことや、印象に残ったシーンを書いていきます。

がっつりネタバレしています。

物語に関わる重大なネタバレが嫌だという方は、ブラウザバックしていただけると嬉しいです。

個人的な解釈であるということをあらかじめご了承ください。

ソロをかけたオーディション

上記で少し書いた、オーディションについても印象に残りました。

印象に残ったのは、オーディションで麗奈にソロを譲った香織先輩です。

あんなに吹きたかったソロを、最後の最後に「吹かないです…吹けないです」と言って麗奈にソロを譲る場面は、香織先輩のトランペットが好きという気持ちや、優子先輩の泣き崩れる様子も相まって心がグッときました。

ただ楽しくやるだけなら香織先輩が吹いても全くおかしくありません。

ですが、北宇治の目標は「全国出場」です。

だからこそ、香織先輩が吹いてしまうと、目標を掲げた意味が無くなってしまう。

好きなだけでは吹くことが出来ないことを突きつけられたシーンです。

覚悟を持ってやってきたのに、あの現実を受け入れられる香織先輩がひたすら凄い。

京都府大会で麗奈がソロを吹いているときの香織先輩の表情がなんとも言えなくて、心からこみ上げてくるものがありました。

田中あすかと鎧塚みぞれの共通点

次にあすか先輩とみぞれが吹奏楽を続ける理由について、根本的に似ていたところが印象的でした。

1期ではそこまで深堀がされなかったあすか先輩とみぞれ。

それが、2期では2人の心情にスポットライトが当たりました。

  • みぞれは希美との繋がりを持つために音楽を続けていた
  • あすか先輩は父親からもらったユーフォニアムを続けることで、父親に繋がると思っていた

この2つが明らかになりました。

わたしは、どちらも繋がりを求めていたという点で、本質が似ていると思っています。

久美子があすか先輩の話を聞けたのも、最初にみぞれが音楽を続ける理由を知ったからなのかなと。

久美子も最初は、みぞれが音楽を続ける理由にビックリしていましたからね。

色々な解釈があると思いますが、わたしはあすか先輩とみぞれは本質が似ていると思い、印象に残りました。

田中あすかの存在

私はあすか先輩の存在があるからこそ、この作品がさらに面白くなっていると思っています。

あすか先輩は久美子が入部した年の3年生で副部長です。

私は最初、この先輩を見たときはよくいるキャラだと思っていました。

お調子者で、でも意外と周りも見えていて、物事に対してズバッと本質を突いた発言ができるような要領の良さがある。

良い意味でもう完成されていると言いますか。

物語を進める上で補完の必要がなく、主人公に助言をしてくれるタイプの先輩だと勝手に想像していたわけです。

しかし、物語が進んでいくと、あすか先輩の抱える闇が少しずつ見えてきます。

闇というのもおかしいですね、苦悩と言うべきでしょうか。(ここでは闇とします)

そんなあすか先輩への第2の印象は「アニメっぽい先輩、だけど現実味のある人間」でした。

現実味があると思ったのは、心の奥底は激しく冷徹なところ。

本心をはぐらかして明かさなかったり、他人に対して関心を持たないという、二面性を隠し持っていました。

普段からふざけている人ほど闇を抱えているというのは話に聞きますが、あすか先輩はまさしくそのタイプに近い性質を持っているのではないでしょうか。

久美子と一緒にあすか先輩の闇に迫っていくのは、開けてはいけないパンドラの箱を開けるような緊張感があります。

ですが、完璧超人の裏には葛藤や悩みを抱えていて、非常に繊細な心の持ち主でもあるんですよね。

だからこそ、どうしても彼女を目で追うようになってしまうんですよね。

「響け!ユーフォニアム」という作品に更なる色を与えたのは、間違いなく「田中あすか」という人間がいたからで、この作品の面白さを担っていると言っても過言ではないと思っています。

まとめ

今回は『響け!ユーフォニアム』を見た感想や印象に残ったことを書きました。

『響け!ユーフォニアム』はあの頃の青春や気持ちを思い出させてくれます。

人間関係や演奏シーンは、見どころ満載です。

ぜひ、見たことがない人は見てくださいね。

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