2期の制作が決まっている「リコリス・リコイル」。
この記事では、TVアニメ「リコリス・リコイル」がなぜ人気になったのか、考えたことを紹介しています。
人の意見が知りたいという方は、ぜひ見ていってください。
個人の勝手な解釈ということを前提に読んでいただければと思います。
「リコリコ」の魅力・人気になった理由
以下になります。
・変わっていくたきな
・ちさたきの尊い関係性
・声優さんとキャラクターの親和性
・クセになるエンディング曲
・さかなとちんあなご
推したくなるキャラクターたち
アニメは、一人のキャラクターの存在感を最大限まで私たちに伝えられる媒介です。
小説や漫画とは違い、キャラを動かして魅せる楽しさというものがあると考えています。
声やアニメーションの動き、表情の変化などなど。
「リコリス・リコイル」は化け物レベルでした。
キャラクター一人一人の輝きが画面越しで伝わってきます。
例えば、主人公の千束。
表情の変化やリアクションが特に印象的でした。若干オーバー気味だと感じると思いますが、そこに彼女の天真爛漫な性格が反映されています。
天真爛漫ですが、戦闘では打って変わって最強というギャップもありました。
また、千束役である安済知佳さんのお芝居がとても丁寧ですが、同時に大胆かつちょっとした遊び心もあるので、単純な動きや声だけでも目で追ってしまう存在感を放っています。
千束の存在は、たきなから見たら圧倒的な光でしたが、視聴者も心のどこかで光を感じる魅力があるのです。
見ていて飽きないはずがありません。
飽きるどころか、気付くと「次はどんなことをするんだろう」と次の行動や言動に注目してしまうんですよね。
そんな注目が千束だけではなく、たきな・ミズキ・クルミにもあるのです。
キャラを動かして伝える魅力がリコリコにはあります。
だからこそ「リコリス・リコイル」を見ると、知らないうちに「推したい」という沼にハマり、人気を博したのはないかと考えています。
オリジナルアニメ作品であった
まず、オリジナル作品ということあって、先の読めない展開だったことが大きいと思いました。
先の読めない展開に、ドキドキハラハラした方も多かったのではないでしょうか?
また、予告pvについても興味を引くような売り出し方がされていました。
最初は喫茶店で働く女の子たちを描いた日常系アニメだと思わせておいて
蓋を開けてみれば銃が出てきたり、シリアスな場面が見え隠れするというギャップを上手く引き出しています。
オリジナル作品だからこそ出来る売り出しをしていました。
変わっていくたきな
1話から最終話になるまでに成長していくたきなが、本作の魅力を作り上げていると思っています。
まず私は彼女を見た時、ロボットみたいな子だなと思いました。
どんなことをしてもリコリスとしての任務を優先させる人間で「合理的かどうか」、この一点で動く人間だったからです。
1話では射撃に自信があるとはいえ、任務遂行のためなら味方の安全も問わないような判断をしていました。
また、合理的に相手を倒せるからと言って護衛対象を囮にすらしています。
しかし、そんなたきなは千束と出会うことで少しずつ変わっていきます。
千束のために感情を剥き出しにするようになって、人間味が溢れていくのです。
それは、ずっと戻りたがっていたDAを辞めて、千束と一緒にいることを選ぶようになるほど。
第3話に、このようなセリフがあります。
「チャンスは必ずくる。その時、したいことを選べばいい」
「リコリス・リコイル」3話:錦木千束
千束がたきなに送った言葉です。
この時、たきながしたいことはDAに戻ることでした。
そして11話でDAに復帰するチャンスがやってきます。
ですが、たきながこの時したいことはDAに戻る事ではありませんでした。
「ここでは千束を救えない。それだけです」
「リコリス・リコイル」11話:井上たきな
最後のチャンスを不意にしてまで千束の元に駆けつけます。
このように、「大事な人を助けたい」という私情で動くようになるのです。
また、もう1つ言及したいのは喜怒哀楽が豊かになっていく様子について。
特に印象的なのは、12話のブレブレのエイムと叫びです。
「あと一歩で千束を救える」という気持ちが先行して普段なら外さないであろう銃弾が全く当たらなかったり、ターゲットを取り逃がしたことで、千束と一緒にいられなくという現実を前にした悲痛な叫びが印象的でした。
エイムに関しては、1話のたきなであれば絶対に侵さないミスだと思うんですよ。
しかし、千束と出会ったことで彼女の生活は変わってしまいました。
たきなにとって千束は光ですが、同時に失うことが怖い恐怖の対象でもあります。
12話のシーンは、たきなが抱える影の部分が存分に表現されている場面でした。
このようにたきなの変化が描かれており、そこに何とも言い難い尊さがあります。
このように、どんどん変化するたきながいたからこそ、リコリコの魅力にさらに拍車がかかっていると思っています。
ちさたきの尊い関係性
私の思うリコリコの1番の魅力は、「千束とたきなの関係性」だと思っています。
2人の関係は何者にも変えることのできない関係なのです。
千束と一緒にいることで笑顔が増えていくたきなを見るのは万病に効きますし、千束のために動くたきなもやはり万病に効きます。
千束の天真爛漫さに振り回されるたきなも最高ですし、たきなのポンコツに困惑する千束も最高。
こんな2人の関係性を見られるのが「リコリコ」の1番の魅力なのだと思います。
声優さんとキャラクターの親和性
上記でも少し触れましたが、声優さんの存在も外せません。
「声優さんがまんまそのキャラクターなんじゃ」と思うほど、シンクロ度合いが高かったと思いました。
こういったところで、キャラクターの魅力が存分に映るのかなと。
また、「リコラジ」でも話題になっていましたが、声優さんのアドリブも多かった印象です。
声優さんが演じているからこそ分かるであろうキャラクター性を、存分に声で表現しており、それがファンを引き付ける魅力につながったのかなと思いました。
クセになるエンディング曲
エンディング曲「花の塔」もリコリコの魅力であり、人気になった理由だと考えています。
明るさの中に切なさがある曲です。
とりあえず最初のイントロが神。
このイントロが話題になって、「リコリコ」を知った方も多いのではないかと思います。
作中でエンディングに入る演出が良すぎる。
このイントロを聞いただけで感動するのは自分だけですかね。
特に好きなのは11話のラスト、たきながシャッターをぶち壊して千束の元へ駆けつける所。
また、個人的に「花の塔」はたきなの心象が、歌詞やメロディーで表現されていてすごく好きです。
さかなとちんあなご
これは4話で生まれたミームですね。
個人的にこのミームを作り出したのも、魅力の1つだと思っています。
1話から3話まで千束とたきなの関係構築をメインに描き、視聴者に「ちさたき」を確立させます。
そして、第4話の本編において自然な形で、なおかつ感動するような場面でかわいい動きと一緒に「さかなとちんあなご」を投下しました。
初回から見ていた人の心をグッとつかんだシーンでもありますし、リコリコが世間に広く知れ渡ったのも、このミームの影響が大きいと思います。
このシーンに興味を持って、見ようと思った方も多いのではないでしょうか。
まとめ
今回はリコリス・リコイルがなぜ人気になったのか、わたしなりの解釈を紹介してみました。
上記で挙げた以外にもSNS「喫茶リコリコ」だったり、「リコリコラジオ」の存在も大きかったと思います。
これらの要素が組み合わさって、人気になったのではないかと思いました。
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