「ルックバック」【感想】映画も漫画も良かった

こんにちは。

この記事ではルックバックを見た&読んだ感想について書いています。

ネタバレありなのでまだ見ていない方はブラウザバックを推奨します。

「ルックバック」を見た&読んだ感想

藤野の後ろ姿にやる気をもらえた

まず、漫画を描く藤野の後ろ姿ですね。

コツコツ地道に一冊ずつスケッチブックが積み上がっていく様子は「積み重ね」の一言で表現できますが、手や足の仕草から、悩みや苦悩を味わいながら一人努力していることが分かります。

小学校の時間って、色んな誘惑があってどんなことも新鮮で楽しく感じる年代だと思うんです。

友達と白線の上を歩いたり、駄菓子屋でうまい棒買って食べるだけでも楽しかったはず。

また、1つのことをやり続ける事って、簡単なようでとても難しいことです。

特に小学生は、自我だってそこまではっきりしていない時期だと思うんですよ。

友達の誘いがあったら「まぁ今日はいいか~」とか「明日頑張るか~」って。

小学生じゃなくてもなります。

でも、藤野は違いました。

あの積み重ねていく姿からは「絵を描かなかった日なんて1日もないんだろうな」と容易に想像できます。

季節が移り変わっていっても机に向かって絵を描いてる藤野に心を打たれるんですよね。

あそこまで努力できる藤野を見て、「自分は何やってんだろうな」という気持ちにさせられますし、同時に「頑張ろう」と思います。

藤野と京本の努力量

人の頑張りを知ることってものすごく難しいと思います。

例えば、学校の授業でいつも寝てる人がテストで100点取っていたら「あいつ天才だな~」みたいに思っていた人いると思います。

私は思っていました。

また、藤野が京本の絵を見て諦めてしまったように、自分よりも優れた才能を持った人を見て挫折したことがある人もいると思います。

藤野が「やーめた」するシーンは割と誰もが経験しているからこそ、心がキュッとした人が多いと思いますし、追体験したのではと。

ですが、京本の家にあるスケッチブックの枚数を見て、安心してしまった自分がいました。

この安心感ってなんだろうなと考えた時、端的に答えると「天才と思っていた人でも努力をしていた」ということです。

京本の画力も、圧倒的な量の努力に裏打ちされたもので努力の結晶によるもの。

才能ある人もあれだけの量をこなして努力していて、だからこそ「やるなら藤野や京本くらい一点に突き抜けて頑張ってみよう」と思わされました。

藤野が漫画を描く理由

藤野が漫画を描く理由が個人的に素敵だと思いました。

描く理由ですが

京本が描いた漫画を読んで喜んでくれるから

だと思っています。

藤野を見ていて、辛いことがあっても前に踏み出せる理由は、誰かが喜んでくれることが心の支えになっているからだと思いました。

「楽しくないし メンドくさいだけだしし超地味だし」
「一日中ず~っと絵描いても全然完成しないんだよ?」
「読むだけにしといたほうがいいよね」
「描くもんじゃないよ」
「じゃあ藤野ちゃんはなんで描いてるの?」

引用:藤本タツキ「ルックバック」 藤野・京本

これだけの言葉が頭をよぎっても最後に出てくるのは、自分の創ったもので誰かが喜んでいる姿なのかなと。

実際、藤野が思い出したのは、自分の漫画を読んで感動して喜んでいる京本でした。

悲しみながらも歩き出していく藤野の背中から覚悟が感じられます。

まとめ

今回は「ルックバック」について感想をツラツラ書いていきました。

映画でも漫画でも一度は必ず見て欲しい作品です。

特に、「頑張ったことがある人、頑張っても挫折してしまった人、頑張ろうとしている人」は何か心にくるものがあるはず。

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