アニメ「氷菓」4つの魅力を伝えたい

こんにちは。

この記事は「氷菓」の魅力を伝えている記事となります。

氷菓がどんなアニメなのか、魅力が気になっている人はぜひ見てください。

個人的に感じたことですので、ご了承いただければと思います。

「氷菓」とは【あらすじ】

省エネ主義の高校生「折木奉太郎」は、灰色の高校生活を望んでいました。

しかし、とある事情で古典部に入部することに。

そこで、好奇心旺盛なヒロイン「千反田える」と出会います。

彼らの前で起こるミステリーを前に、えるの好奇心は大爆発。

目を輝かせて迫ってくる「私、気になります!!」という一言。

灰色を望む奉太郎の高校生活は、えるの一言で変わっていくのです。

本作の舞台は奉太郎の通う神山高校の「古典部」。

人も死ななければ、世紀の大事件が起こるわけでもありません。

登場するミステリーはどれも日常に潜む、吹けば飛ぶような些細な謎ばかり。

派手な展開は起こりません。

ですが、描かれるのはミステリーを通して垣間見える高校生たちの悩みや感情の吐露、才能の有無や恋愛といった生々しさで繰り広げられる青春群像劇。

本格的なミステリーと、繊細で多感な時期を過ごす高校生にフォーカスを置いた作品となっています

それでは「氷菓」の魅力について触れていきましょう。

「氷菓」の魅力

以下になります。

  • 細部まで書き込まれた美しいアニメーション
  • ずっと見ていたいキャラクターたち
  • ちょうど良くも驚くミステリー
  • 高校生の群像劇

一つずついきましょう。

細部まで書き込まれた美しいアニメーション

まずは作画についてです。

制作は京都アニメーション。

10年以上も前の作画とは思えないほどで、本当に細かく描かれています。

例えば、奉太郎たちが過ごす古典部の教室。

置いてある棚や備品など、書き込みがハンパじゃありません。

また、教室にいい感じに当たっている夕日もポイント。

夕日がかった教室は黄色に包まれており、当時送っていた高校生活を思い出させてくれるほど心に訴えてきます。

そして、何よりすごいのはキャラクターたちがずっとヌルヌル動くところ。

一つ一つの動きに躍動感があります。

例えばヒロインのえるたそ。

髪の動きや目の輝きが凄まじいです。

ほぼ毎話、顔がどアップになるのですが、瞳の美しさや髪のしなやかな動きに引き込まれます。

作画とは関係ないですが、差し込まれるBGMも魅力的。

「氷菓」は細部まで描かれており、そのクオリティこそが作品の味を何倍にも引き上げているのです。

ずっと見ていたいキャラクターたち

キャラクターが魅力的であるのも本作のポイントです。

文学的とも思わされる数々のセリフなので、推理も相まってちょっぴり頭が良くなった気になれるかも…

また、ちょっぴり天然で微笑ましいやり取りがあるのも魅力。

例えば奉太郎とえるたそ。

えるたそによって嫌々推理をやらされる奉太郎を見ていると、微笑ましさというのでしょうか。

デコボコなやり取りがずっと続くので、見ていて飽きません。

ほのぼのすること間違いなし。

ちょうど良くも驚くミステリー

ミステリーがややこしすぎないのも魅力です。

例えばタイトルにもある「氷菓」の意味について迫る話は、開いた口が塞がりませんでした。

衝撃的な意味が込められているので、気になる人は今すぐ見るべきです。

また、大半が学校で起こるミステリーなので予想しながら見ることも出来ます。

特に文化祭編のミステリーはワクワクする作り込みです。

話数をまたいで進むので、見る手が止まらないと思います。

高校生の群像劇

次の魅力は高校生の群像劇であるという点。

本作は奉太郎が千反田えると出会い、ミステリーを通して変わっていく物語です。

奉太郎は、省エネで生きるからこそ面倒ごとには関わらないタイプでした。

ですが、えるたそと出会ったことで推理の才能があるのだと感じ取るように。

推理の才能に気付きますが、同時に推理を通して挫折も味わってしまいます。

その時の心境がとても丁寧に、でも複雑に描かれているのです。

高校生の頃、失敗や悔しさを経験したとき、胸に引っかかっていた言葉で表せないような怒りのような何か。

青春の楽しさや甘酸っぱさだけでなく、苦しみや儚さが表現されているのです。

奉太郎の目線で進むからこそ、より肌で感じることが出来ます。

また、感情移入してしまうのは奉太郎だけではありません。

例えば、いつも飄々な顔をして奉太郎の手助けをしてくれる福部里志という人物。

自分をデータベースだと言い、奉太郎の推理に助言をくれます。

しかし、変わっていく奉太郎を境に、福部にも曇りが見え始めるのです。

「才能を持たない者はどう生きるのか?」

こんな問いに対しての考えがとてもリアルというか、「分かるな…」としみじみと感じてしまうものでした。

奉太郎を中心に描かれる高校生たちの青春は、葛藤や悩みを抱えている人、抱えていた人には刺さる何かがあるのではないか思います。

あの頃を思い出し、戻れるなら戻りたいと思う作品です。

まとめ

この記事では「氷菓」について4つの魅力を伝えました。

キャラクターたちの心理描写が丁寧に描かれつつ、テンポの良い掛け合いとミステリーが混ざり合って唯一無二の面白さを出しています。

見ていない人はぜひ見ることをおすすめします。

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