『バケモノの子』の魅力は?伝えたいことを考察

皆さんこんにちは、アイスです。

『バケモノの子』は九太と熊徹が共に成長していく様子を描いた作品です。

この記事では『バケモノの子』の魅力や伝えたかったことなど、私なりに考えたことを紹介します。

最後まで見れば『バケモノの子』の魅力や伝えたかったことが分かります。

『バケモノの子』の魅力

2つあると思っています。

・作画が綺麗
・九太と熊徹の絆

1つずつ見ていきましょう。

作画が綺麗

まず1つ目は作画が綺麗なところです。

特に最初の澁天街の街並みの光明かりが綺麗で引き込まれます。

終盤で登場する鯨の迫力も抜群でした。

九太と熊徹の絆

『バケモノの子』は母を亡くして孤独になった人間の子「九太」と、孤独に生きてきたバケモノの「熊徹」の成長を描いたお話です。

種族を超えた2人がお互いに成長していきます。

この成長にジーンと胸を打たれますし、ラストは本当に涙が溢れてきます。

『バケモノの子』が伝えたいこと

個人的な考えであるということをあらかじめご了承ください。

3つあると思いました。

・色々な価値観を学び時には支えてもらうこと
・人を育てることは自分を育てることにもつながる
・胸の中に剣を持つ

1つずつ見ていきましょう。

色んな価値観を学び、時には支えてもらうこと

「色々な価値観を学び、時には支えてもらうことが必要」ということを伝えたいのではないかと思いました。

猪王山の息子であり人間の一郎彦は、父を尊敬しており、いつかは父のように強くなりたいと思っていました。

ですが、成長していくにつれて、父のようにはなれない「人間」なのだと勘づいていくように。

その心に秘めた闇は次第に大きくなり、一郎彦は飲み込まれてしまいます。

一郎彦の抱えた闇は決して外に見せられるものではありませんでした。

他の人からは受け入れにくいというのでしょうか。

言葉にしてしまうと、自分や周りの人の関係を台無しにしてしまうのではないかと考えるような、そんな闇だと思いました。

しかし、一郎彦の抱える闇は、現代に生きる私たちが抱えているものでもあります。

そして、九太はそんな一郎彦を見て「自分も間違えたら一郎彦になっていたかもしれない」と語ります。

2人は対照的に描かれていたのです。

ではなぜ九太は間違えなかったのか。

理由はいろんな価値観を知れたこと、そして周りの支えがあったからだと考えます。

九太は各地を回り強さとは何か、人間世界での価値観や生き方を学びました。

そして多くの支えがありました。

反対に一郎彦は1つの価値観しか知らなかったため、その夢が叶わないと悟り心の闇に飲まれてしまいます。

また、おそらく一郎彦の心は孤独であったことや真面目であるが故に、周囲からの支えを必要と出来なかったと考えられます。

一郎彦のように、自分の抱える闇に飲み込まれないためには「色々な価値観を知ること、周りからの支えが必要だと知ることが大事」ということを伝えたいのかなと思いました。

人を育てることは自分を育てることにもつながる

「人を育てることによって、自分の成長にもつながる」ということを伝えたいのではないかと思います。

熊徹は九太と同じように未熟でした。

この映画はそんな2人の成長を描いています。

特に熊徹は、最も成長したと言っても過言ではありません。

九太と出会う前までは1人で過ごしており、ましてや他人に合わせるなんて全くできませんでした。

ですが九太の師匠として、そして親として過ごすことで他者を思いやる心、誰かのために生きようとする心が芽生えていきます。

そして、九太の足りない心を埋めるため、付喪神に転生するという大きな決断をしました。

この決断に宗師様も「お前がそんなことを言うようになるとは」と言っていましたよね。

それくらい、熊徹は成長していました。

誰かのために生きようとすることって、とても難しいですよね。

自分本位だったあの熊徹が九太の心の支えになることを選んだ。

このような熊徹の成長を描いているからこそ、「人を育てることで自分を育てることにもつながる」ということを伝えたいのではないかと考えました。

大切なものを心に秘める

「大切なものを心に秘める」ということを伝えたいのかなと思いました。

作中ではこのようなセリフが出てきました。

「胸の中で剣を握るんだよ!あんだろう!胸の中に剣が!」

細田守『バケモノの子』:熊徹より

私は、この胸の中の剣とは「自分の大事なもの」なのかなと思いました。

自分の曲げたくない思いでも、大切な相手でも、なんでも良いと思います。

もし、強大な相手に怯みそうになった時、どうすれば良いのか分からなくなった時に、胸の中の剣は答えてくれるはずです。

作中でも九太は、大切な存在である熊徹が胸の中の剣となったことで、一郎彦に怯むことなく対峙することが出来ました。

このことから「自分の大切なものを心に秘める」ということを伝えたいのではないのかなと思いました。

まとめ

今回は『バケモノの子』について、魅力や伝えたかったことについて紹介しました。

傷つきながらもお互い本音で向き合っていく九太と熊徹に感動する物語です。

この記事では『バケモノの子』が伝えたいことを3つ紹介しましたが、まだまだメッセージはあると思います。

ぜひ、あなたも『バケモノの子』からのメッセージを受け取ってみて下さいね。

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