皆さんこんにちは。
まだ早いですが、2024年に放送されたアニメ・映画で私が好きなヒロイン4人を紹介します。
ヒロインと言ってますがヒロインじゃないキャラもいます。
また個人の主観、解釈となりますのでご了承ください。
それではいきましょう。
河原木桃香(ガールズバンドクライ)
まず見た目や雰囲気が良いです。
金髪ながらもどこか儚げで幸薄そうな見た目。
東京に来て右も分からない仁菜の面倒を見たり、年上だからと牛丼を奢る面倒見の良さから最初は頼れる年上の雰囲気をまとっていましたが、物語が進むとポンコツ具合も見せてくれるギャップが最高で「ビール♪ビール♪」とはしゃぐ様子を見ているとこちらも楽しくなります。
男勝りな口調のくせにヘビが大の苦手というところも萌えポイントで、3週間に1回くらい驚かしたくなりますね。
酒癖が悪いのは現実に対してのやるせなさでお酒に走ったのかな~と想像できてしまったり、スマホ画面がバッキバキなのも仁菜がSNSのコメントに切れていたように、SNS系で腹の立つことがあったのかな~と感じ取れる等身大のリアルさが滲み出ていました。
さて、彼女は高校時代の仲間と「ダイヤモンドダスト」というガールズバンドを組んでプロとして活動していましたが、方向性の違いや音楽性を貫けなかったことから一人脱退します。
純粋な音楽の楽しさと、楽しいだけではプロとしてやっていけない現実を知っているからこそ、トゲトゲデビュー目前でまたバンドを脱退しようとしていました。
作中何度も仁菜に向けた言葉が丸々自分のことを言っていたり、仁菜の歌う姿に昔の自分を重ねて「仁菜は私の歌」と言いますが、まさに仁菜への想いは依存とも言えます。
一人では夢に向き合えない桃香の弱さが、誰かに支えられてやっと向き合える人間ならではのちっぽけさと情けなさを描いていて、より彼女に感情移入していました。
だからこそ、第8話「もしも君が泣くならば」にて、仁菜に全肯定された桃香の泣き顔に心打たれます。
そして最終回で流れた「運命の華」には、過去すらも肯定して今を生きる桃香の決意が歌に込められていて「最後まで見て良かった」と思いました。
桃香の喪失から始まり、再起で終わった「ガールズバンドクライ」。
過去を肯定して羽ばけた桃香のバンド活動をこの先も見られることを心から願っています。
ココロワヒメ(天穂のサクナヒメ)
容姿端麗、頭脳明晰、丁寧な言葉使い、そしてオタク笑い。
サクナヒメ関係だと「グフフ」とオタク笑いが出てしまうほどサクナガチ勢っぷりがたまらなくかわいい。
美少女のオタク笑いは控えめに言ってたまんないです。
後、後ろの歯車も神々しくてかわいい。
ですが正直言うと、最初は話にもそこまで介入してこなかったので「サクナの友達」くらいの認識で気にしていませんでした。
虜になったのは第7話「ココロワヒメの憂鬱」を見てから。
まず序盤のココロワの独白ですね。サクナが島流しになったことで大役を任された罪悪感、大役を受けて心のどこかで望んでいた生活を送れている幸福感の両方を抱えていました。
しかし、サクナが戻ってくると知り、自分はお役御免になるのではないかと危機感を感じるように。
サクナに対して「どこか嫉妬のような闇を抱えている」ということに驚いたと同時に、一瞬で惹かれましたね。
クラスの子の意外な一面を見てギャップ萌えした感覚を思い出しました。
ココロワは懸命に仕事して真面目に人生と向き合っているからこそ、サクナのようなぐーたらな神様が認められ成功していく不条理さにどこか不満を抱いていて、友達であることに違いはないが自分を追い越して先に行くサクナに嫉妬と恐怖を抱いていたのです。
膨れ上がる不満と嫉妬や焦りで邪な考えが巡ってしまう醜さの描き方が絶妙で、善と悪で対立している姿が真面目で不器用な彼女を出していて良かったです。
結局、悪事に手を染めてしまうのですが自分を許すサクナを見て共に鬼ヶ島に渡ります。
やはり昔から両親のいないサクナのことを心配し続けていて、本当は良い子なんですよね。
ただ、良い子だからこそ嫉妬や妬みに駆られて暴走してしまう姿に魅力を感じてしまう。
8話以降、サクナたちと行動するのですが、願わくばあのメンバーでずっと米作りをして欲しかったですね。
ちなみにココロワヒメの外伝ゲームが出るらしいです。絶対に買います。
東ゆう(トラぺジウム)
トラぺジウムはアイドルを目指す高校生たちの青春ストーリー、ではなく一人の人間がアイドルになる野望を叶えようと周りを巻き込む歪なストーリー。
観た人全員の心を抉ったと言っても過言ではなく、まさに異彩を放っていました。
異彩を放っていた理由は、ただ1つ。「東ゆう」という強烈な人物がいたからなのです。
まず私は最初、東ゆうのことがそこまで好きではありませんでした。
なぜなら、自分の夢を叶えるために周りの人間の人生を平気で巻き込んで、アイドルになることをよく分からない自己理論で強制してきて、友達も悪かったとはいえ平気で「友達にならなければよかった」とか言うから、、
アイドルを「好き」「なりたい」ではなく、「信仰」「狂信」といったおぞましさを感じるほど神格化しているため、夢への憧れが強すぎる故のアンバランスさがあり、常に薄氷の上を歩いていていつ崩れてもおかしくない脆い印象を受けました。
ただ彼女自身にも、始めて見たアイドルに脳を焼かれ、そのアイドルのように自分も光る方法を探しているという背景があったのです。
「え?それだけ?」とも思いましたが、キチンと整理してみると何となく分かる部分もありました。
まず、冒頭から東西南北でかわいい子を募ってアイドルデビューするという目論見を持っていましたが、彼女は受けたアイドルオーディションに全て落ちていて、かなり崖っぷちの状態から物語は始まっています。
正当な方法でアイドルになれる確率が、既に少なかったということです。
アイドルという光に憧れたが、アイドルになれる道はもう閉ざされかけている状況。
自分が彼女の立場だったら、絶対に諦める理由を探しています。
だからこそ、諦めずに泥臭くアイドルになる方法を、光る方法を模索し実行する姿に私は心を打たれてしまいました。
そしてエゴイスティックにアイドルになろうとした結果、東西南北は破滅してしまいますが、東ゆうの再起とアイドルではなく友達同士として歌う「方位自身」は、本作への懐疑的な気持ちを全て跳ね除けてくれる光があります。
模索し挫折しながらも夢を追いかける情熱、それこそが東ゆうの放っていた光であり、私もその光に魅せられてしまった一人なのかな~と、映画を3回観に行って思いました。
要楽奈(BanG Dream! It’s MyGO!!!!!)
2023年に放送されて2024年に総集編映画が公開されました。
正直、MyGO!!!!!メンバーはみんな好きです。
ただ、2024年に限って言えば楽奈ちゃんの年と言ってもいいのではないでしょうか。
楽奈ちゃんの過去はアニメで描かれませんでしたが、総集編でガッツリ描かれました。
アニメ版での彼女の印象は「野良猫みたいでとても楽しそうに演奏するキャラ」くらいでした。
MyGO!!!!!に入った動機も語られないため、なおさら野良猫。
ですが、彼女も居場所を失くした人間であったことが映画で分かります。
まず、彼女が幼少期をどんな風に過ごしていたのかというと、「学校に行く暇があるならギターを弾いていたい」というくらいギターが好きであり、祖母のライブハウスでギターに打ち込んでいました。
祖母が運営していたライブハウスが彼女の居場所でありましたが、ライブハウスがなくなったことで居場所を失ってしまいます。
そして、その影響でギターを辞めてしまうのです。
私が一番驚いたのはここでした。アニメであんなに楽しそうにギターを弾いていた彼女にも、ギターを弾かない時期があったこと。
学校に行ってもあるのは空っぽの時間だけ。
スクリーンでも淡々と学校生活を送る楽奈ちゃんの姿が映るのですが、この映像こそが彼女が何よりもバンドをしなければいけない裏付けになっていて良かったです。
そして何より感動したのは、弾かなくなったギターを再び弾くシーン。
彼女のギターはテクニカルで情熱的なリズムが特徴なのですが、このシーンでは寂しさとか不安が入り混じった初めて聞くようなフレーズで、過去を知っているからこそウルっと来てしまう音色でした。
弾き始める前と弾き終わった後の表情も良かったです。
本当に見ていて飽きないというか、「次何するんだろうと」惹きつけられる何かが楽奈ちゃんにはあります。
総集編ですが、この追加シーンだけでも映画を見て良かったと心から思えるほど。
そよりんのなん春を背に悠々と歩く姿が頼もしかった…
コメント