「チ。ー地球の運動についてー」が面白い

ほとんど初見でアニメを見ました。

知っていたことは地動説とか天動説とか、そんな難しいことを語るような作品だということくらいです。

あまりにも堅苦しそうなら、一旦見るのは辞めようかなくらいの肌感でしたが、3話までを視聴後には登場人物たちの美しさに魅せられていました。

そして、第3話のどんでん返しを見た後は、絶対見届けようと思いました。

この記事では「チ。地球の運動について」をアニメ3話まで視聴して感じた面白さを書いています。

アニメ3話までのネタバレを含むので、視聴していない方はご注意ください。

「チ。地球の運動について」-あらすじ

舞台は15世紀のヨーロッパ。

異端思想を持った人間は簡単に処刑されてしまう時代です。

この時代では、宇宙の仕組みは天動説が絶対とされていました。

それに反し、地動説という考えは異端思想とされ研究すら禁止されており、バレたら命を落とす危険すらあります。

主人公ラファウは大学に進級して神学を学ぶ予定でしたが、地動説の美しさに感銘を受け、地動説を研究をすることに。

本作は、地動説に魅せられた人間が命を懸けて研究していく。

そんな話となっています。

「チ。地球の運動について」-面白さ

3つあります。

  • 地動説を語るシーンが美しい
  • 好奇心や探求心を持っていいと思える
  • 3話にして衝撃の展開

それぞれ見ていきましょう。

地動説を語るシーンが美しい

地動説はネットで調べれば知ることが出来ます

アニメの会話シーンにおいても、出てくる情報はネットで調べればすぐに出てくる知識です。

それなのに、2人の会話に耳を傾けざるを得ませんでした。

なぜなのか考えた時、宇宙の仕組み「美しさの観点」で論じ合っているから。

普通に地動説の理屈を語るとなれば、堅苦しくなると思います。

しかし、この作品は違うのです。

「美しい」という個人の感情であり、データとして証明できない根拠で地動説を語ります。

宗教的な話も出てきますが、その全容は美しさに魅せられた人間の感動という、根拠もまるでない感情。

「宇宙の理屈を美しいと思うか」

逆立ちしても思いつかないような観点で地動説を語るからこそ、今初めて知ったかのような気持ちになれる。

ものすごく歴史が動く場面を見ていると思わされるほど胸が高まります。

必ず、彼らの会話に引き込まれるはず。

好奇心や探求心を持っていいと思える

①地動説に魅せられていくラファウ

地動説に魅せられていくラファウの描写が特に良かったです。

主人公ラファウは12歳。

神学を学ぶために大学進学が決まっているエリート。

合理的に判断することで、世の中を快適に生きられるという考えを持っています。

神学を学ぶ理由も、周囲の期待と最も重要な学問とされていたから。

天文への情熱はありましたが、「やっても意味がない」と自分に言い聞かせていました。

しかし、地動説を研究していた学者フベルトに出会って一変します。

異端思想は排除される時代。

地動説を「デタラメだ、正しくない、証明しても意味がない、研究がバレたら捕まってしまう」と真っ向から否定。

それでも、地動説を理屈として研究してしまうラファウ。

合理的ではない不正解の道に進もうとする彼の姿に情熱を感じるからこそ背中を押されるのです。

また、セリフの言い回しも素敵で未知に飛び込む勇気をもらえます。

➁心にスッと残る言葉

不正解は無意味を意味しない

「チ。地球の運動について」:フベルト

これはフベルトの言葉です。

何かを決断する時、「本当にこの道は正しいのだろうか」と思い悩むことってあると思います。

もしかしたら失敗するんじゃないか思い、止まってしまう。

私はよくあります。

ですが、この言葉は例え失敗したとしても、その過程は無駄じゃないと言っているようで、少し心が軽くなると同時に、背中を押される言葉です。

とはいえ、新しい世界に飛び込むのは誰だって怖いですよね。

怖くない人生などその本質を欠く

「チ。地球の運動について」:フベルト

ほとんどの人は失敗が怖いため、新しいことや未知の世界に進もうとするのを拒みます。

人と違うこと、証明できないことは恐怖になるからです。

しかし、フベルトも恐怖と戦いながら、研究を続けています。

恐れてもいいし、怖くてもいい。

自分の直感を信じて、恐怖も抱えて飛び込む。

恐怖があるからこそ、成功した時は何とも言えない喜びになります。

このように3話までに、ここまでの名言が飛び交うのです。

探求心の在り方、知への好奇心に向き合う姿に心打たれる作品で、もう少し自分の好奇心や探求心、直感に素直になっても良いと思えます。

新しい一歩が踏み出せていない人には、きっと響く何かがあるのではないでしょうか。

3話にして衝撃の展開

ネタバレします。

ご注意ください。

なんと3話で主人公のラファウが死亡してしまいます。

何とも早すぎる退場に衝撃を受けましたが、同時にこれは地動説に感動した人間たちが長い年月と情熱をかけて地動説を研究していく物語なのだと思いました。

確かに数十年で異端思想を広めるのは無理がありますよね。

だからこそ、その時に生きる人が地動説を研究し、その意思を遺していく。

受け継がれていく知を描いているのだと思います。

衝撃的なので「この先どうなるんだろう?」とワクワク感の残る、目が離せない展開となっています。

まとめ

この記事では「チ。地球の運動について」をアニメ3話まで見て感じた面白さを書きました。

愛や狂気ともいえる覚悟、情熱を持って地動説を研究しようとする姿に心が打たれるアニメです。

本記事を見て気になった人はぜひチェックしてみて下さい。

私も熱が冷めないうちに原作も読もうと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました