「ガールズバンドクライ」が面白い!最終回まで見た感想と魅力

こんにちは。

この記事では、「ガールズバンドクライ」を最終回まで見て感じた面白さや感想を書いています。

見ようか迷っている人や面白さを知りたい人は参考にしてみてください。

個人的な解釈を含みます。

ネタバレありなので、未視聴の方はご注意ください。

それではいきましょう。

「ガールズバンドクライ」の概要

放送2024年4月
制作会社     東映アニメーション
監督酒井和男
シリーズ構成花田十輝
音楽プロデューサー玉井健二
劇中音楽田中ユウスケ
キャラクターデザイン手島nari
CGディレクター鄭 載薫
キャスト井芹仁菜:理名
河原木桃香:夕莉
安和すばる:美怜
ルパ:朱里
海老塚智:凪都
引用元:アニメ「ガールズバンドクライ」公式サイト
あらすじ高校2年、学校を中退して単身東京で大学を目指すことになった主人公。
仲間に裏切られてどうしていいか分からない少女。
両親に捨てられて、大都会で一人バイトで食いつないでいる女の子。
この世界はいつも私たちを裏切るけど。
何一つ思い通りにいかないけど。
でも、私たちは何かを好きでいたいから。
自分の居場所がどこかにあると信じているから。
だから、歌う。
引用元:アニメ「ガールズバンドクライ」公式サイト

本作は2024年の4月から放送されている3DCGのオリジナルアニメです。

舞台は神奈川県の川崎市。

そして、メインの5人を担当する声優は、アニメと連動して数千人規模を誇るオーディションで選出されたガールズバンド「トゲナシトゲアリ」の5人。

アニメでも高い演奏力、没入感のある楽曲や歌声を披露しています。

「ガールズバンドクライ」の感想・魅力

ここから感想や魅力を紹介します。

・やば面倒くさい主人公
・表情が豊かでかわいい
・違和感のない3DCG
・自分を貫く勇気と元気をくれるアニメ
・すばらしい演出のライブシーン

それではいきましょう。

やば面倒くさい主人公

主人公は高校を中退して単身で熊本から東京(神奈川の川崎)に出てきた「井芹仁菜」(いせりにな)という少女。

1話の時点から今まで牛丼を食べたことが無いほか、中指を立てる意味を知らなかったりなど、かなり育ちが良いと思われる描写があります。

そんな仁菜という主人公ですが、中々にやばいのです。

例えば、家電をブンブン振り回して中年のサラリーマンを追いかけたり、軽トラの前に立ちはだかって逃げ道を塞いだこともあります。

若干コミカル風ですが、やっていることが破天荒でかなりやばいです。

さらに、中指を立てる意味を知らなかったとはいえ、お礼のつもりで中指を立てているので、かなりのポンコツ。

おまけにすごく面倒くさいです。

自分から折れたり曲げるのは負けたみたいで嫌だから、謎の反骨心を使って相手の優しさに反発し、みっともなく捨て台詞を吐いてしまう。

そんな風にしか生きられない不器用な自分が嫌いで泣いてしまうという矛盾を抱えています。

そして人と話し合うと、二言目に出てくるのは本音の言葉。

感情を抑えない様子は、まさしく闘牛。

本作はそんな無茶苦茶な「やばくて面倒くさい」主人公がいるバンドアニメなのです。

このように言うと、「イライラとかたまるんじゃないの?」と思うかもしれません。

ですが、その姿を見ていても嫌悪感とかは全く湧きません。

むしろ清々しさすらあります。

その理由は、感情をストレートに言葉や行動、歌に込めてくれるからです。

自分を救ってくれた桃香へ「あなたの歌が好きだ」と一途に訴え、夢を叶えるために予備校を辞めて退路を断つなど、行動や言動すべてに彼女の感情が乗っています。

そして、心にたまった鬱憤とかやりきれない感情を「これでもか!」というくらいに歌にぶちこめてくれるので、彼女からは爽快感すら感じられるのです。

このように唯一無二の強烈な個性を持っている仁菜がいるからこそ、「ガールズバンドクライ」の魅力にハマっていきます。

表情が豊かでかわいい

表情が非常に豊かでかわいい。

キャラの表情がとにかくかわいいのです。

表情がコロコロ変わっていく様子は、やっぱり見ていて楽しいんですよね。

コミカルなところはとことんかわいいですし、決めるところはひたすらかっこいい。

多彩な表情の変化も、本アニメの魅力なのです。

違和感のない3DCG

3DCGで制作されているCGフルアニメーションですが、違和感がありません。

確かに、CGアニメに苦手意識がある人は割と多いと思います。

2Dのアニメに見慣れている人だとなおさら。

ですが、本作に関して言えば、すぐ慣れるのではないかなと思っています。

例えば表情です。

前述した通り、コロコロと表情が変わるので、表情バリエーションの乏しさとはかけ離れているんですよね。

また質感についても同様で、イラストのような温かさや滑らかな動きをするので、違和感も払拭されると思っています。

なぜなら、通常1秒間に8枚の画像を使うのですが、本作は24枚もの画像が使われているからです。

キャラクターの動きに違和感がなく、一挙手一投足が繊細に表現されています。

このことから、3DCGアニメですが見やすい作品となっているのです。

自分を貫く勇気と元気をくれるアニメ

この物語は音楽を辞めて実家に帰ろうとしていた「桃香」と、学校を辞めて上京してきた主人公「仁菜」が出会うところから始まります。

桃香は元々「ダイヤモンドダスト」というバンドに所属していたプロで、自分たちの音楽に絶対の自信を持って上京してきましたが現実は甘くなく、音楽の方向性を変えなきゃいけなくなり、脱退することに。

自分の音楽が通用しなかったという事実だけが残っている空っぽの状態でした。

好きなこと、懸けたいことをやって結果が出なかった。

もしかしたら皆さんにもあるかもしれません。

もう一回挑戦しようとすると「やっても無駄なんじゃないか」と、失敗したことが頭によぎってそこから動けなくなってしまう。

桃香はそんな状態でした。

さらに、自分がいなくなった瞬間に信じられないくらい成功すると、「間違っていたのは自分だったんだ」と才能の無さや無力感を思い知らされることになります。

桃香は折れる寸前、というかもう折れていました。

しかし、仁菜はそんな彼女を強く肯定します。

仁菜の行動は、一度諦めた人間からしたら厄介極まりないことですよね。

超が付くほどの面倒くささで迫ってきて正論をぶつけてきます。

正論はあくまで「こういられたら良いよね」という幻想。

多くの人は「ここらが落とし所だ」と、自ら想いを曲げて生きていくことを強要されます。

しかし生きている以上、仁菜のように「自分は間違っていない」、そう言い張りたいと思うことは誰でもあるはず。

仁菜はその想いを曲げずに戦いました。

論理でも屁理屈でも無く、感情を込めているからこそ、彼女の言葉は心に響きます。

そんな仁菜によって、桃香も変わっていき再び自分の音楽を貫き通すように。

桃香が前を向いて歩きだす姿を見て、私たちも「もっと頑張ってみよう」と思えるのです。

つまり何が言いたいのかというと、「ガールズバンドクライ」は自分を貫く勇気と元気を貰えるアニメなのです。

すばらしい演出のライブシーン

そしてライブシーンが圧倒的で素晴らしい演出なんですよね。

ここでは1話・5話・11話について触れます。

1話

1話では挿入歌として「空の箱」が披露されました。

まずここでは、仁菜たちの演奏に足を止めない人たちに目が行きます。

現実でも割と路上でライブをしていても足を止めない人が多いじゃないですか。

そのリアルさが反映されていて、現実味がありました。

次に雨が降っているのは、仁菜と桃香の心境を表しているのかなとも考えています。

ただ、サビに入るところで雨が雨粒になるところは、まるで時間が止まったかのようでした。

あの瞬間だけは世界が仁菜と桃香のためにあって、2人の刹那的な叫びを切り取ったかのような演出でした。

あと、揉めていたバンドマンたちが演奏に参加するのも非常にアツかったです。

5話

5話は「視界の隅 朽ちる音」が披露されました。

最初に目に入るのはTシャツの文字ですね。

仁菜は「不登校」、桃香は「脱退」、すばるは「嘘つき」です。

「全部をさらして生きてやる」という仁菜たちの想いが込められていることが分かります。

次に演出です。

暴れるところは暴れて臨場感を出しているカメラワークがすごい。

また、仁菜たちのライブパフォーマンスの躍動感がすさまじいです。

サビに入るところで照明が一気に明るくなるところも、曲の盛り上がりと共に鳥肌立ちました。

「今ってアニメ見てるっけ?ライブ見てるっけ?どっちだっけ?」ぐらいのめり込みます。

あと、もちろんなのですが演奏がめっちゃ良いです。

(個人的に好きなのは上記動画の0:55〜1:02の部分で、メロディーや仁菜の高音がめちゃ好みです。)

また、歌詞についても桃香さんとダイヤモンドダストの関係を語っているのかな~と妄想が膨らみます。

※両親を亡くしたルパさんの心境を表現している部分もありましたね。

3人に爪痕を残されました。

ライブシーン1つをとってもアツく、釘付けになるアニメなのです。

こちらの記事では桃香の「ごめんね」の意味について考察しています。

11話

11話の挿入歌は「空白のカタルシス」でした。

まず注目したいのは、ライブ前の入念なサウンドチェックですね。

「今からライブが始まるんだ…」という緊張感と期待感で引き込まれます。

そしてライブです。

もう演奏やカメラアングル、キャラの一挙手一投足は「最高」の一言。

映像の中にアニメのキャッチコピー「怒りも喜びも哀しさも全部ぶちこめ。」が存分に込められていました。

いつもと違うのは、それぞれメンバーの回想シーンと、紐づいているキャラが登場したことでしょうか。

桃香はダイダスメンバー、智ちゃんはお母さん?、仁菜は家族、すばるはおばあちゃん、ルパさんは家族に手向けた花のはなびら?。

全員が過去のこと全部を歌にぶちこんでおり、まさに彼女たちのバンドを通したカタルシスが表現されているライブでした。

まとめ

この記事では「ガールズバンドクライ」を最終回まで見て思った面白さや感想を書きました。

「ガールズバンドクライ」に見事に爪痕を残されました。

終わってしまったのがとても悲しいです。

もし見ようか迷っている人がいたら、見ることをおすすめします。

自分を貫く勇気と元気がもらえるアニメです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました