『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』の魅力やタイトルの意味を考察

皆さんこんにちは。アイスです。

この記事では、薬剤師が主人公の漫画『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』の魅力や、「アンサングシンデレラ」の意味について考えたことを書いていきます。

・『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』の魅力を知りたい
・「アンサングシンデレラ」の意味について人の意見を知りたい

という方はぜひ最後まで見ていってくださいね。

一部ネタバレを含むので、あらかじめご了承ください。

それではいきましょう。

『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』とは

  • 作者:荒井ママレ
  • 医療原案:富野浩充
  • 掲載誌:月刊コミックゼノン

主人公が病院薬剤師と、なかなか見たことないジャンルの漫画で、病院の裏側で奮闘する薬剤師たちの姿が描かれています。

薬との向き合い方も学べますし、「もっと薬剤師さんを頼ってもいいんだな~」って思える漫画です。

そんな『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』の主人公は表紙やタイトルにも書かれている、葵みどり。

萬津総合病院薬剤部で働いている2年目の薬剤師で、お団子ヘアが特徴です。

薬を当てられるほどの驚異的な味覚を持っていて、嗅覚も優れています。

物怖じしない性格で、患者さんの処方で気になったことがあったら、患者さんのために相手が医者でも真正面から意見を言う薬剤師です。

薬剤師の在り方に疑問を感じながらも、日々患者さんのために病院内を駆け回っています。

漫画の魅力

2つあります。

・薬剤師が主人公
・薬剤師は縁の下の力持ちだと分かる

それぞれ見てきましょう。

薬剤師が主人公

まず1つ目は薬剤師が主人公というところです。

なかなかないですよね。

医者が主人公という漫画はたくさんありますが、薬剤師が主人公というのは初めて見ました。

この漫画では、薬剤師がどんな仕事をしているのか、知ることが出来ます。

ネットやコメント欄を見ていても、現役薬剤師さんからの評価は高く、かなり現場がリアルに描かれていると思われます。

また、主人公の葵みどりの人間関係を中心に、ドラッグストアで働く薬剤師さんや在宅医療の現場なんかも描かれています。

薬剤師さんは私たちが思う以上に生活に関わっているんだな~と。

皆さんもこの漫画を読んだら、薬で分からないことは薬剤師さんに相談しようと思うはず。

葵さんの頑張る姿に元気を貰える漫画です。

薬剤師は縁の下の力持ちだと分かる

2つ目は薬剤師は縁の下の力持ちだと知れることです。

薬剤師も医者や看護師と同じで、医療現場には欠かせない必要不可欠な存在なんだと分かります。

上にも書きましたが、もっと薬剤師に薬のことを聞いていいんだと思えますし、頼ろうと思えますよ。

意識的に病院で頼れる存在が増えるわけですから、病院で診てもらう際に不安なことがあっても解消できるチャンスが増えます。

そういえばこの漫画を読んでいて、小さい頃薬局に行くと必ずお話してくれた薬剤師のお姉さんを思い出しました。

顔とかはもう覚えていないんですけど、胸元のポケットにかわいい猫のシールが貼ってあったのを今でも鮮明に覚えています。

こんな風に「薬剤師もずっと身近にいたんだな~」としみじみしました。

「アンサングシンデレラ」の意味について考察

あくまで妄想になるので、こういった解釈もできるよね程度で読んでいただけると嬉しいです。

結論ですが、私は「アンサングシンデレラ」には、薬剤師の働く様子や立場が込められていると考えました。

タイトルにある「アンサングシンデレラ」の意味ですが、普通に考えるとアンサング(知られざる功績者、称賛されない)+シンデレラ(女性の薬剤師)という風になります。

また「アンサング」を使った言葉で「アンサングヒーロー」という言葉もあって、「縁の下の力持ち」と訳されることも多く、これに「シンデレラ」を付け足したと考えられます。

ただ、「シンデレラ」に関してですが、他の解釈もできると思っています。

「シンデレラ」という言葉ですが、和名は「灰かぶり姫」という意味になります。

「灰かぶり姫」は童話シンデレラの主人公「Ella」(エラ)が日頃の家の掃除で体が灰や埃まみれになったことから継母に付けられました。

飛躍した妄想ですが、体を灰まみれにしながら働く姿=表立って目立たない薬剤師さんたちの奮闘しながら働くさまを描いたと解釈することもできます。

また、シンデレラには「軽視されるもの」なんていう意味もあるそうです。

つまり、アンサング(知られざる功績者、称賛されない)+シンデレラ(灰まみれ=病院での薬剤師さんたちの奮闘、軽視されるもの)という風に解釈できます。

漫画でも、薬剤師さんたちの病院での立ち位置というのは、あまり良いものとは思えない場面が出てきます。

そのため「シンデレラ」という言葉には、「ただ主人公が女性だから」だけではなく、病院の裏側で働く薬剤師の様子や立ち位置なんかも込められているのかなと思いました。

印象に残った話

一部ネタバレを含むのでご注意下さい。

読んでいて特に印象に残った話があって、「29話(砦なき者)30話(傾く心)31(信頼の責任)32話(信じている)」というお話です。(29話〜32話で一連のお話です)

すごくざっくり簡単にあらすじを説明すると、「予防接種についていろんな人たちも参加できる勉強会を実施して、ワクチンに関する不安とかを解消しよう」というお話です。

ワクチンを反対するお母さんも出てくるため、かなりリアルなお話だと思いました。

こういうお話ですが、コロナ禍になってから表立ってメディアで話題になっていたと思います。

私自身は小さい頃から体が弱く、病院で診てもらうことが多かったので、薬とかに対する不信感はそこまでありませんでした。

ですがこの漫画を読んでからは、「なるほどこういった考えをする人もいるんだな~」と色々勉強になりましたし、「かなりきわどいところもテーマにするんだな~」と驚きました。

こういった、意外と身近にある話題にしにくいテーマを取り上げているところも、この漫画の魅力なのかなと思います。

深い部分まで考えるとどっちが正しいとか間違っているとか、知識が無いので私には分からないんですけど、広い視野を持って考えていきたいと思いました。

とりあえずとてもリアルなお話ながら、葵さんの奮闘する姿がかっこいいので見て欲しいお話です。

まとめ

今回は漫画『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』の魅力や、アンサングシンデレラの意味の考察、印象に残った話を紹介しました。

薬剤師が主人公という、なかなか無い漫画です。

薬剤師さんのリアルな現場を知れますし、もっと頼ろうと思える漫画となっています。

ぜひ、手に取って読んでみて下さいね。

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